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2010年5月24日 (月)

読書「バンビ―森の生活の物語」

「バンビ―森の生活の物語」 (岩波少年文庫 (2078)) (-)
ザルテン (著), ハンス・ベルトレ (イラスト), 高橋 健二 (翻訳)

こんな話だったとは。ええ。びっくり。だって、バンビって言ったら、ディズニー映画と思ってましたから。あのようなかわいらしい話では、まったく、ない、です。
バンビは森の中で生まれて、森の他の仲間たちと関わり合いを持ち、大きくなってから立派なことをして、(火事の時にがんばる?)ついにはお父さんの跡を継ぐようになる?というのが、昔ディズニー絵本で読んだバンビのストーリーでした。違うんです。たしかにバンビは森の中で生まれました。(精神的な)父(?)の跡を継いで、森の王様(?)になる、と、言えなくもありません。でも、ディズニーは換骨奪胎して原作とは意図も香気もかけ離れた別な物語を作ってしまったとしか言いようがない。

森の自然の、高貴さ、強さ、怖さ、楽しさ。人間に対するあきらめ……?
それは私だけの感想じゃないです。娘にちろっと、バンビって映画と原作と違うんだよ~と言ったら、その話は私も知ってる、って。
娘の同級生が、(ディズニーの)バンビが好きだったんだそうです。で、ある時原作を読んでみたら、なんだこりゃ!!!ってなったんだそうで……なるわな、それは。

その後思い立って、うろ覚えで糾弾しちゃいか~ん、と、ディズニーのバンビの映画、見ました。付属していたメイキング(制作会議?)も見ました。原作には囚われずに映画を作ろう、というかけ声があったようです。そういう制作姿勢が名作を生むことはありますし、バンビの映画の中にも見るべき部分はあります。でも、原作と映画と比べて見た感想としては、私にはわざわざ「バンビ-森の生活の物語-」の物語を壊して作る必要性があった映画には思えませんでした。

バンビ―森の生活の物語 (岩波少年文庫 (2078)) (-)
ザルテン (著), ハンス・ベルトレ (イラスト), 高橋 健二 (翻訳)